1次相続の口約束のまま未分割で5年経過後、相続人が相次ぎ亡くなり混乱渦中に受任して合意文書を作成して解決した事例

口約束しかないが関係書の納得する遺産分割は可能か?

1次相続の内容

不動産や金融資産を含め相続税の基礎控除を超える資産状況で揉めて当たり前の状況で、相続人が分割を慌てなかったので口約束のままでいたところ、1次相続人全員が急死した。

相談内容

親族で揉めたくないので、円満にしかもみんなが納得する資産分割で進めてほしい。一部に、「キツイ」方もいるがやってもらえるか。

受任

成功報酬型で受任して、とりあえず関係者との接触開始した。

解決までのポイント

(1)予想通り、「キツイ」方々は弁護士に依頼して訴訟に入って来たので、当方も弁護士に依頼する方向で話を進めていたところ、関東の弁護士の提案で、私が「合意文書」を作り、それを関係者全員が吟味することになった。その弁護士の信頼に応えるべく鋭意集中して遺産分割協議書のドラフトを作成して、数回関係者とやり取りをした。

(2)2次相続者は既に後見人がついていたので、後見人に同伴して家庭裁判所との協議も重ねたところ、遺族では駄目であった資産の一部利用が可能となった。

遺産分割協議書に全員が署名と実印の押捺をして解決。

なんと、関係者の合意後翌日に、1次相続の配偶者が永眠した。遺族は「見届けて安心したので黄泉の世界に旅立ったのでしょう」と。