1.長岡京市の不動産価格の動向
長岡京市の不動産は、平成のバブルがはじけるまでは、ずっと上昇してきた。
理由は、京都市内や大阪のベッドタウン的な、或いは意外かと思うかもしれないが、京都密集地から郊外への引っ越し転居ブームであった。
その結果、阪急不動産などの大手デベロッパーが宅地開発を進め、向日市や大山崎町も含めて、さらには隣接する京都市西京区や伏見区も含めて、どんどん住宅が建って行った。
これは令和になった今も緩やかに続いている。
長岡京市のバンビオでやっている法律相談には、地元の農家の方が訪れて、しばしば、農地転用の相談をするので、長岡京市に問い合わせをするが、宅地転用などにべもない。もう緑が平地では極端に少くなってしまったのだ。行政の都市計画の失敗のつけが回ってきているのだ。
したがって、長岡京市の不動産の値段は、バブル時よりは2割ほど下がっているが、依然としてこの場所の魅力以上の値段がついているといっていいであろう。
長岡京市の行政機関の首長や議会議員は標準よりかなり低レベルにもかかわらずだ。
2.長岡京市の相続事情
このような、不動産が高止まりしている関係上、平成26年の相続税法改正で、6割まで基礎控除が下がった関係で、相続税の支払者が続出したりするようになって、当方への毎週土曜日のJR長岡京隣接のバンビオでの相続等の法律相談では、圧倒的に相続税の節税の相談が絡むことが多い。
もっとも、工夫をすれば、相続税の回避は可能なので、その具体的な方法をお話ししたり、コンサル依頼を受けていることも多い。
また、一時は、向日市の寺戸や向日神社周辺の勝山等と同じように、長岡京市の梅が丘に代表される高級住宅街が広がった関係で、富裕層が住むようになり、都市銀行の支店長宅が建ったり、京都大学の有名教授が住んだりと、一種の高級ベッドタウン化になぞらえられた時もあった。新興住宅地も、河陽が丘や光風台、さらには高台等には、資産家や富裕層が5千万は勿論、洒落た家屋の1億円以上する家を建てて住むようになった。
そこで、このような相続事情は、京都市の上京区・左京区・北区等の高級住宅街や町家の富裕層や、お寺や神社、茶道等資産家の資産とは比較にはならないであろうが、つまり一桁も二桁も違うであろうが、不動産と金融資産を併せると数億円を持っている方が多いのは法律相談をしてて実感があるのだ。
3.遺言執行と遺産分割への実務
おひとりさまの相続事情では、遺言書、任意後見契約及び死後事務処理をセットで依頼されることがしばしばある。事務所の力を借りて全面的に協力してあげる。遺骨も拾った方もある。
また、遺産分割では相続人全員の代理人として、すべてを下ごしらえして、自分でできるものはやって、それ以外は司法書士や税理士で懇意にしている方に依頼すれば問題はない。
これが大事なことであるが、ともかく誠心誠意を旨として、決して怒らずに、責めたりせずに、進めるのが最大のポイントで、最後のポイントと言ってもいい。
必ず不満はある。相続人全員が完全に納得などはあり得ない。そこを平に頭を下げるのが肝要である。私の相続実務は、ある相続人の代理人として法廷で争うタイプではないのだ。これしか方法はないのだ。
しかし、最終的にもつれた関係を修復して、全員の合意を取って、遺産を銀行から振り込むときには、何とも言えない達成感がある。
また、登記名義を渡してあげたときは、非常に感謝される。
それがやりがいであり、私の社会貢献なのである。
このような法律知識を得るために、大学卒業支援してくれた母や父に感謝している。
仕事に没頭できるように環境を整えてくれている妻の内助の功にも。
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